小笠原マルベリー

北・南硫黄島で自生するガクアジサイ(父島は植栽)


 

 

概要

 

内地では見慣れた植物であろう、

アジサイやガクアジサイ。

 

ガクアジサイは

北硫黄島や南硫黄島では自生している。

*アジサイ科・広域分布種

 

しかし小笠原群島では自生していない。

父島では戦前に栽培種として持ち込まれたものが、

山中の一部で部野生化している。

(父島では外来種扱い)

 

北硫黄島や南硫黄島では、

標高400m以上ぐらいまでくらいまで上ると、

ガクアジサイがたくさん自生しています。

 

6月中旬ころは、

イオウノボタンとともによく咲いていた。

とてもきれいだった。

(2009年の状況)

 

<2009年6月北硫黄島の状況>

 

北硫黄島調査上陸(2009年訪島・再編集版)

 

内地や伊豆諸島にあるものが、小笠原群島にはなく、

それより南部の火山列島にはあるというのは、

考えてみればなんか不思議なことかもしれない。

 

北硫黄島、南硫黄島では

雲霧帯という環境で自生している。

小笠原群島はその環境がほとんどないので、

自生できない、ないしは絶滅とも考えられる。

 

 

 

 

 

和名

 

 

ガクアジサイは「額紫陽花」と書く。

 

装飾花が額縁のように取り囲むアジサイで、

ガクアジサイ。

 

萼片が目立つ「蕚紫陽花」ではない。

 

アジサイの語源はいくつかあるようだ。

アジサイ – Wikipedia

 

そもそもはアジサイの原種が、

萼片の目立つガクアジサイのようだ。

 

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

北硫黄島標高400m以上の雲霧帯で

自生している様子

 

 

まわりの白い花は装飾花(萼片が花弁状に)、

中央部の青いところが

真花といわれる本来の花(両性花)

 

本来の花の部分は小さい花の集まり

 

真花は薄紫5弁、

おしべ10,めしべ花柱5(変異あり)

 

 

 

 

 

見るには

 

北・南硫黄島の自生種、父島の野生化個体とも、

観光では見ることができない。

 

北硫黄島は無人島で、

航路もなく、観光利用はできない。

 

父島で野生化している場所も、

観光ルートではない山中にある。

そのため、紹介することはできない。

 

 

 

 

参考

 

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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