小笠原マルベリー

「硫黄島決戦」(橋本衛ほか)


 

 

 

概要

 

 

2001年発行、

「硫黄島決戦」(橋本衛ほか)。

潮書房光人新社

Amazon.co.jp: 硫黄島決戦 新装版: 光人社NF文庫

 

もとはいずれも雑誌「丸」で発表。

それぞれ原題は異なる。

4編のノンフィクション作品からなる。

すべて現実の話である、

 

それぞれの編では、

硫黄島での地上戦前や戦中の様子が描かれている。

 

4編の作者のうち、

戦場となった時に硫黄島にいたのは2人。

他の2人は、戦場となった時は父島と内地。

 

 

 

 

 

 

目次・内容

 

4編は

硫黄島が舞台ということ以外はつながりがない。

各編どこからでも読み始められる。

 

・独立工兵隊の戦い(勝山健之亮)

 

・栗林兵団司令部の最期(龍前新也)

 

・第百九師団参謀の回想(堀江芳孝)

 

・硫黄島「防空砲台」奮戦始末(橋本衛)

 

・解説

 

 

 

 

 

内容

 

 

 

独立工兵隊の戦い(勝山健之亮)

 

独立工兵隊武蔵野部隊で陸軍上等兵だった方。

 

工兵隊員として戦う様子が描かれる。

 

著者がどのように生きのびたかということは

書かれてはいない。

 

 

 

 

栗林兵団司令部の最期(龍前新也)

 

109師団副官部付の陸軍軍曹だった人。

地上戦前・中の司令部の様子が描かれる。

 

栗林中将の最期は見ていない。

 

龍前氏は玉砕後も、1945/5月まで生きのびて、

米軍に投降した。

 

 

 

 

第百九師団参謀の回想(堀江芳孝)

 

小笠原兵団参謀で陸軍少佐だった方。

 

1944/6月より父島に着任し、

栗林中将の指揮下に入る。

 

地上戦は経験してはいないが、

その状況は刻々と情報は入っていたのであろう。

 

 

「小笠原兵団の最後」(小笠原戦友会編)

 

「回想 硫黄島」(堀江芳孝)

 

 

 

 

硫黄島「防空砲台」奮戦始末(橋本衛)

 

海軍上等兵曹で、

元山地区の防空砲台に配属された方。

 

1944/7月より硫黄島に配属。

防空砲台に据えられていたのは、

二十五粍機銃。

 

地上戦前の生活、空襲の様子などが描かれる。

 

病気治療で内地に戻ったため、

地上戦は経験せず。

 

 

 

 

 

参考:硫黄島関連

 

小笠原・硫黄島関連図書

 

 

硫黄島・南鳥島

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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