小笠原マルベリー

「離島エコツーリズムの社会学」(古村学)


 

 

 

概要

 

2015年3月発行、

「離島エコツーリズムの社会学」(古村学)。

離島エコツーリズムの社会学

 

サブタイトルは、

「隠岐・西表・小笠原・南大東の日常生活から」。

 

対象となっている離島は

サブタイトルの通りで4島。

厳密には、西表島、南大東島、隠岐は西ノ島、

小笠原は父島です。

 

この4島を、

離島性(高・低)、観光依存度(高・低)で4類型化。

離島性高・観光依存度高・・父島

離島性高・観光依存度低・・南大東

離島性低・観光依存度高・・西表

離島性低・観光依存度低・・西ノ島

なお

西ノ島はエコツーリズムへの言及はない。

 

初出からは10年以上経っている。

執筆までの調査はさらに古いので、

現在は状況が変わっていることもあろうかと思う。

 

各島の章で、

4類型の特徴がよく示されている。

また、エコツーリズムと地域とのかかわりが、

よく示されている。

 

 

 

 

 

目 次

 

序章

 

第1章 現代社会と観光

第2章 離島社会と観光

第3章 離島観光の系譜――隠岐諸島西ノ島を事例として――

第4章 エコツーリズムと自然保護――八重山諸島西表島を事例として――

第5章 エコツーリズムと都会意識――小笠原諸島父島を事例として――

第6章 エコツーリズムと日常生活――大東諸島南大東島を事例として――

 

終章

あとがき

 

 

 

 

 

小笠原について

 

 

小笠原は5章が相当する。

「第5章 エコツーリズムと都会意識

 ――小笠原諸島父島を事例として――」

 

調査は2005年ごろ。

ちょうどそのころ、

エコツーリズム関係はよく動いていた。

いくつかのルールもそのころにできている。

27rulebook.pdf(ルールブック)

 

小笠原は、戦時中の強制疎開があり、

その後、米軍占領下が長く続いた。

そのため、

大部分の島民が帰島できなかった。

結果として、

返還後は、新たな島民がかなりの比率を占める。

 

また戦前の農地や軍事施設跡は、

ほとんどが樹林に帰ってしまっていた。

返還後の再開拓はごくわずかだった

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その37「小笠原の住民には3つの区分がある」

 

「正しい」エコツーリズムを、

うまく活用できている地域は父島のようである。

そのことは、本書でも言及されている。

移住の新島民が多いというのは、

それにかなり影響しているだろう。

 

正しいとはグローバルな意味での正しさのこと。

ローカルでは受け入れられるとは限らない。

 

よく言われることに

「Think globally, Act locally.」という表現がある。

まさにそれだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

参考:訪問事例

 

沖縄県南大東島(2013年訪問・再編集)

 

沖縄県北大東島(2013年訪問・再編集)

 

 

商工会青年部先進地沖縄視察旅行報告(2003訪問・再編集版)

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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