二年生草本のキケマン
目次
概要
キケマン(ムニンキケマン・ケシ科・広域分布種)は
海岸性の二年生草本。
草丈は50㎝程度です。
3-4月頃
総状花序に黄花を多くつけます。
二年生草本で、
前年度の秋口から発芽する。
翌年春先に開花、結実し、その株は枯れる。
果期が終わると、枯れてしまうので、
夏場に見ることはほぼありません。
かつては固有種で
ムニンキケマンとされていた。
現在の見解は
広域分布種のキケマンと同種ということである。
小笠原での分布は
父島、弟島、母島、火山列島など。
父島では南島に多い。
父島ではノヤギの食害があるせいか、
かなり少ない。
父島の属島・南島では多数見られる。
小笠原で自生のケシ科植物は本種のみ。
和名
キケマンは「黄華鬘」と書く。
花が黄色で
華鬘(ケマン)に似ているところからのようだ。
華鬘とは荘厳具。
実際の様子
草丈50㎝ほど
総状花序に薄黄花が並ぶ
花弁は4で、外側2、内側2
外の上側1は距があり、
下側1より長くなっている
おしべ2、めしべ1
距は
花を横から見るとよく分かる
葉は3出複葉、
欠刻(切れ込み)があり、独特の形
見るには
父島ではまれに見る程度で、
例年、確実に出ているところはあまりない。
南島では
3-4月にほぼ確実に見られる。
マルベリーでは南島に行くことはないので、
期待には応えられない。
父島で見られることがあれば、
紹介はしている。
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