小笠原マルベリー

「震洋発進」(島尾敏雄)


 

 

概要

 

1987年発行、

震洋発進(島尾敏雄)。

 

本書は新刊本では買えないが、

古本であれば、まだ購入できそうである。

震洋発進(島尾敏雄) / 杉波書林 / 「日本の古本屋」

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著者は、戦時中、奄美群島加計呂麻島にて、

第十八震洋特攻隊隊長だった人。

出撃はなかった。

震洋 – Wikipedia

 

本文はタイトル編を含む全4編。

 

前3編は、

戦後、彼が訪ねた基地跡が舞台になっている。

「震洋の横穴」は高知県、「震洋発進」は沖縄本島金武、

「震洋隊幻想」は石垣島。

 

「震洋隊幻想」の舞台・石垣島では、

震洋隊がかかわる捕虜の斬殺があった。

震洋隊では、

唯一(著者曰く)戦犯となり処刑された人が出てくる。

『「石垣島事件」補遺』は、その事件の補遺である。

 

島尾氏の文章は、

屈折したような、ネガティブな感情が見られる。

本人の性格もあるのだろうが。

やはり本人の戦争経験が大きいのだろう。

 

文章は改行も少なめなので、

やや読みにくく感じるかもしれない。

 

4編のあとに、妻であったミホ氏による、

『「震洋発進」への思い』という文章も入る。

この文章は夫・敏雄氏の死後に書かれた。

 

 

 

 

目次

 

震洋の横穴

震洋発進

震洋隊幻想

「石垣島事件」補遺 

 

「震洋発進」への思い(島尾ミホ)

 

 

 

 

 

参考:島尾氏著書

 

「出発は遂に訪れず」(島尾敏雄)

 

「魚雷艇学生」(島尾敏雄)

 

 

 

 

参考:本書に関連する戦跡

 

奄美・瀬戸内町加計呂麻島の戦跡(’19年訪問・再編集版)

 

石垣島の戦跡(’20年訪問・再編集版)

 

長崎県川棚町魚雷艇訓練所(2019年訪問)

 

 

 

参考:父島の震洋隊関連

 

父島の部隊も出撃なく終わった。

船の格納庫と思われる壕が多数残る。

 

父島の震洋隊基地3ヵ所

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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