小笠原マルベリー

オガサワラグワ、雑種の見分け方


 

 

概要

 

写真の樹木、

山中のオガサワラグワ(クワ科・固有種)のよう。

しかし、

この個体はシマグワとの交雑個体で、雑種。

 

父島では、

戦前に持ち込まれたシマグワ(クワ科・外来種)がある。

そのため、

オガサワラグワとシマグワの交雑個体も生えている。

 

現在は調査がかなり進んでいて、

純粋なオガサワラグワはほぼ特定できている。

 

純粋個体と雑種個体の外見の違いは

どのくらいあるのだろうか?

この個体も

幹だけだと違いは分からない。

 

でも、

誰にでも一目で分かる識別方法がある。

それは葉の形。

 

オガサワラグワの葉には

欠刻ができる可能性はほぼ0。

逆にいえば、それがあれば、雑種。

 

 

 

 

 

欠刻のある葉(シマグワ・雑種)

 

 

欠刻はかなり形にバリエーションがある

 

ごらんの通り、欠刻のある葉が出ている

 

欠刻の葉があれば、雑種と断定できる

これならとても簡単

 

 

 

 

 

オガサワグワの葉

 

 

オガサワラグワの葉には欠刻ができない

 

また

シマグワよりも肉厚でごわごわした触感

 

 

 

 

 

マルベリー

 

ところで

うちの屋号「マルベリー」、クワのこと。

 

オガサワラグワにちなんでいます。

 

屋号・マルベリーについて(2007年投稿・再編集版)

 

 

 

 

 

オガサワラグワを見るには

 

 

植栽株であれば、

集落内やルート沿いに複数本ある。

またオガグワの森に行けば多数見られる。

村民参加の森づくりプロジェクト | 小笠原村公式サイト 

 

野生株では

観光ルート沿いでは1本だけ見られる。

桑ノ木山歩道から見られる。

 

 

桑ノ木山ルート(森歩き)

 

オガサワラグワに興味のある方は

リクエストしていただきたい。

メールでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

マルベリーでは、山歩き(千尋岩)、森歩き、戦跡ツアー、スター&ナイトツアー、サンセット・ナイト、歴史ツアーなどを開催しております。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問合せ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。


    関連記事RELATED ARTICLE

    PAGE TOP