小笠原マルベリー

シマカナメモチ花


 

シマカナメモチ花

 

概要

 

’20年5月、

シマカナメモチ(バラ科・広域分布種)が花をつけはじめました。

 

小笠原の固有種にはシマとつくものもよくあります。

しかし、本種は沖縄にも分布する広域分布種です。

 

また、小笠原での分布は父島と兄島だけのようです。

小高木ないし低木なので、

乾性低木林のある島には定着しやすかったのかと思います。

 

シマカナメモチ、「島要黐」です。

カナメモチの由来として、説の1つとして、

モチノキの葉に似て、扇の要(かなめ)として利用されたというのがあります。

 

 

 

 

花と葉

 

 

この花は1つずつはかなり小さいものです。

花序の先にまとまって花をつけるので、白く丸っこい塊に見えます。

 

花は乳白色に近いような白花5弁で、

おしべ20(ぐらい)、めしべ1(花柱・柱頭が2-3裂・2裂が普通)。

 

葉も特徴があって、長楕円形、細かい鋸歯があります。

葉の先端部は、羽団扇のように、放射状に出ているように見えます。

 

 

 

見るには?

 

うちのツアーでは森歩きで紹介することができます。

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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