二型花柱性オオシラタマカズラ花
目次
二型花柱性オオシラタマカズラ花
概要
5月下旬
オオシラタマカズラ(アカネ科・固有種)の花が咲き始めました。
小笠原には広く分布するつる性低木(藤本)です。
林縁や明るい林内で、地上をはうように生えていることが多いです。
二型花柱性
二型花柱性というのは、めしべの花柱が長・短あるということです。
めしべが長い方が雌花、短いほうが雄花かと思いがちですが、
必ずしも雌花・雄花というわけでもないようです。
短花柱タイプでも果実はつけるのようですが、
繁殖効率は長花柱の方がいいようです。
長花柱タイプは、めしべ1が目立ち、おしべが退化しているように見えます。
短花柱タイプはおしべ5が目立ち、めしべはほぼ見えません。
前述のように、めしべの機能はあるようです。
中には、
おしべ・めしべが整っている両生花と思われる花もあるようです。
これらのことは研究対象にもなっているので、
新しい知見があったら、また紹介します。
参考資料
2019年度首都大学東京(現・東京都立大学)の修士論文には
「小笠原固有種オオシラタマカズラの二型花柱性とその繁殖に関する研究」
という論文が出ています。(内容は不明)
参考文献 英語ですが、最後に日本語の要約
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_082_251_258.pdf
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_089_022_026.pdf
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