ダーウィンも知っていた海洋島・小笠原の存在
目次
概要
「種の起源」(チャールズ・ダーウィン)(光文社版)
種の起源(下) ダーウィン、渡辺政隆/訳 | 古典新訳文庫 | 光文社
ダーウィンは「種の起原(1859)」を著し、
進化論を説きました。
この本を読んだのはかなり前で、
中身についてのコメントできるほど覚えていません。
本文で一度だけ出てくる、
小笠原がらみのところだけ紹介します。
大洋島である小笠原は、まさに進化の島です。
小笠原の遺産価値は生態系です。
その価値の中には、
進化にまつわる種分化や適応放散などが含まれています。
本書が発行された1859年といえば、
幕府が咸臨丸で探検する数年前です
小笠原では、欧米系島民しか住んでいない時代。
ペリーは1853年に訪れています。
ダーウィンは小笠原とはまったく関係なさそうだし、
小笠原に立ち寄ったこともないはず。
でも、12章「地理的分布(続)」では、
大洋島(海洋島)の生物について書かれている部分があります。
大洋島には空飛ぶ哺乳類のコウモリがいる。
そういう場所のひとつとして、小笠原が紹介されています。
もちろんこのコウモリはオオコウモリのことです。
小さな島の情報も世界を巡っていたんですね。
記載部分
訳文では
「ニュージーランドには、・・・・・2種類のコウモリがおり、
ノーフォーク諸島、ヴィティ群島、小笠原諸島、・・・・には、
すべて特有のコウモリがいる。」
この場面で、たった一度ではあるが、小笠原が出てきます。
それだけでも小笠原の人は読む価値があるのではないでしょうか。
ちなみに12章は下巻です。
参考
「ダーウィンも知っていた小笠原」
観光PRにはこんなキャッチフレーズも使えるもしれませんね。
ちなみに
ナイトツアーではダーウィンも言及したオオコウモリも探しています。
「ビーグル号世界周航記」(チャールズ・ダーウィン)については
https://ogasawara-mulberry.seesaa.net/article/386997745.html
前の記事へ