「人生教習所」(垣根涼介)
目次
概要
2011年単行本発行、
「人生教習所」(垣根涼介)。
のち発行の文庫本は2巻に分けられている。
垣根氏の本は数冊読みましたが、
一文が短めで、難解な表現もなく、とても読みやすい文章。
本書は小笠原を舞台とした小説。
著者は、
2006年6月に新聞連載のための取材で訪問されている。
その時、歴史関連をガイドした。
垣根氏は、僕と年齢も近く、
また筑波大学卒業ということで、少し茨城つながりがあった。
内容
単行本が出たとき、本の紹介は、
「東京から遙か千キロ南の小笠原で開催される
謎めいた啓発セミナー。
そこに集った“人生の落ちこぼれたち”を、
待ち受けていたものは!?
清々しい読後感へ誘う物語。
待望の著者最新長篇!!」
舞台は小笠原。
歴史や自然は実際の通り紹介されている。
宿や地元の人間としての登場人物は、
モデルに相当するものが想像される。
ひょっとしたら僕がモデルかなと思えるのは、
ガイドの谷繁さんです。
(僕の経歴と似ています。
著者が来島したときはガイドした)
本書は、
小笠原で開催される「人間再生セミナー」。
4人の参加者が中心人物として登場し、
セミナーが進んでいきます。
セミナー後半では
欧米系(在来)島民・新島民の4人が講師として登場し、
彼らの人生を語る。
このあたりは、小笠原の歴史の勉強にもなる。
セミナー終了後、4人は新たな人生を進み始める。
小笠原と人生再生セミナー。
まさに非日常・異日常の世界で何かをつかむ参加者たち。
小笠原では実際に、
スピリチュアル系やヒーリング系のセミナーやツアーも
行われている。
イルカやクジラ、青い海・空は、
そういう対象になりやすいかと思う。
ロケーションは研修適地なのかもしれない。
参考図書
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