小笠原における航空の基礎知識について要旨(2007年講演・再編集版)
目次
小笠原における航空の基礎知識について要旨(2007年講演・再編集版)
<概略>
トップの写真は兄島が候補地になっていた頃のものです。
2007-11-10、
村主催航空路説明会において、NPO航空フォーラムからの説明要旨。
かなり古い情報ですが、
現時点(2020年)においても、まだ確定情報はなにもありません。
ただし飛行機のタイプは絞られているようです。
また、飛行場候補地としては、洲崎で検討しているようです。
<講演内容>
・父島の位置と航空の関係
東京から・・約1000KM 八丈から・・約700KM
硫黄島から・・約300KM
・洋上飛行の条件
2基以上のエンジン
2基の場合・・1基で60分以内に着陸できること
<洋上60分ルール>
↓
条件:巡航速度500KM/H以上必要
・代替飛行場・・・目的地に着けないとき、
運用を考慮すると本土まで戻ることになる
↓
条件:航続距離2000KM以上
・民間と軍用
民間・・航空法規クリアの必要性
↓
自衛隊機の運用は定期航空路線に適応できない
・可能な飛行機
エンジン2基以上
2000KM以上の航続
500KM/H以上の巡航
与圧装置:就航率確保・安全のため
・候補地
大規模山林造成は ×
ライフライン・インフラ未整備は×
↓
大規模開発は難しい
↓
<方法>
硫黄島・聟島案
水上飛行機案
父・母空港
・聟島:×
大規模開発となる 船・ヘリ接続は非現実的
・硫黄島×
船・ヘリ接続は非現実的
300KM洋上は不可 定期航路・港がない
*聟島・硫黄島案とも→ 父・母にも飛行場必要
・水上飛行機案・・・ コスト・就航率×
航空法上→二見港は×・・周りの山が邪魔
港外に専用水上飛行場必要
上陸施設・エプロン施設必要
↓
高い就航率無理(60%くらいか)
塩害対策で整備費高い
機体寿命短い・・10年くらい(通常1/3)
・父・母飛行場
地形の改変最小限な場所
↓
滑走路長限定しない
機材限定しない
地形改変最小限
↓
洲崎案 ○
↓
地形改変最小限
平坦部確保可能
離着陸の空域確保可能
1200M以上可能(一部海)
以上
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