小笠原マルベリー

触れるべからず・・アコウザンショウの葉・茎


 

概要

 

2020年10月時点、

アコウザンショウの実生が大量発生。

 

そのせいで、

調査や仕事で山に入る人に、皮膚のかぶれ被害が続出中。

 

僕も被害にあっています。

ひどくかぶれると、完治まで1ヶ月ぐらいかかります。

 

葉や茎に触れるとかぶれるようです。

かぶれる物質が、

葉の表面のものなのか、樹液なのかは分かりません。

 

アコウザンショウはミカン科の固有種です。

大木に生長する樹木です。

 

内地のカラスザンショウが近縁種といわれていますが、

カラスザンショウはかぶれないそうですね。

 

 

 

 

 

大量発生の要因

 

もともとアコウザンショウ自生の固有種ですので、

島内各所に生えています。

 

パイオニアの性質が強いので、

開放地があると、まとまって実生が出てきます。

 

樹冠がおおわれたような林内では

実生もほとんど出ません。

 

昨年10月、

小笠原にはかなり強い台風が来ました。

その結果、

林内も倒木が多数出て、開放地が多くできました。

 

そこに実生が大量発生ということです。

 

 

 

 

 

 

葉の形

 

葉は薄い緑で、羽状複葉で放射状に広がります。

特徴があるので、一目で覚えられます。

 

実生で出て早い時期の状態。せいぜい20cmほど

 

50cm以上に成長。まだ腰より下ぐらいのサイズ

 

 

1m以上に成長。腕にも触れるサイズ。

 

 

 

成木、幹以外は触れることはなくなります。

 

 

 

対策

 

2020年10月時点で、

よく出ているサイズは腰のサイズぐらいまで。

なので、

下半身を露出しない、長ズボンやスパッツなどが必須です。

下半身防御です。

 

まれに腰以上のもあるので、

上半身の腕や手に触れないよう気をつけてください。

より安心なのは、長袖ですね。

 

万が一、かぶれたときは医療機関にご相談ください。

放っておくと、いつまでもかゆみもあり、

かくとあとにもなります。

治るのに1ヶ月ぐらいかかります。(僕の経験談)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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