夜明・湾岸道路での自生植物(20)ツルアダン
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夜明・湾岸道路での自生植物(20)ツルアダン
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
(20)ツルアダン(タコノキ科・広域分布種)
タコノキの仲間で、雌雄異株のツルアダン、
和名の通りつる性樹木ですが、かなり太いつるです。
つる性なので、
地上をはっていたり、樹木に絡みついたりしています。
湿性環境を好むので、高木林のエリアでよく見られます。
かつてタコヅル(ツルダコ)として固有種とされていましたが、
近年、広域分布種のツルアダンという見解になっています。
このルート沿いでは旭平らから長谷にかけて見られます。
和名
ツルアダンは蔓阿檀と書きます。つる性のアダンという意味ですね。
(アダンは奄美や沖縄によく生えているタコノキの仲間)
見た目の通りの和名です。
生え方
つる性なので、自力では高くなることはできません。
からむ樹木がないと、地上部で折り重なるように生え、
樹木があれば、そこに絡みつきます。
地上部で折り重なるように生える状態
樹木に絡みついて生える状態
つると不定根
つるとはいってもかなり太いですね。
直径、5㎝近くはあります。
不定根を出して、樹木などにしっかり張り付いています。
手で引っ張るぐらいでは取れません。
葉
葉はかなり細長く、縁にはとげがあります。
タコノキやアダンの葉に比べればかなり優しいとげです。
雌株の花
タコノキ同様、ツルアダンも雌雄異株です。
雌株の花で肉穂花序を2-3本出します。
のち果実は赤熟します。
ツアーでは
道沿いでも、林内でも、ほとんどが高木林内に生えています。
おおむねほとんどのツアーで紹介できます。
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