野生化しているチトセランの花
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野生化しているチトセランの花
概要
2021年1月、
チトセラン(キジカクシ科・外来種)が花期を迎えています。
本種は観葉植物ですが、
海岸付近や山中など、あちこちで野生化して群生しています。
野生化している場所はたいがいが樹林下の日陰で湿潤なところです。
小笠原には明治時代に、繊維作物として持ち込まれて栽培されたようです。
現在、野生化しているのは、そこから逸出したもの、
あるいは栽培していた場所と思われます。
チトセラン、和名は千歳蘭。
ランに似ていて、葉の寿命が長いことからの由来のようです。
他に、学名からのサンセベリア(サンスベリア)や
トラノオ(虎の尾・葉の形や模様から)ともいいわれています。
本種は品種がいくつかあります。
きちんと把握はしていませんが、父島でも複数の品種があると思います。
生息状況
たいがい群生して生えています。
これは地下の根茎(地下茎)がのびてそこから葉が出てくるためです。
葉はおおむね直立していて、草丈は1m以下ぐらいです。
花期を迎えると、ところどころから花茎がのびてきます。
花序は葉と同じくらいの高さまでのびています。
花
のびた花茎の先は総状花序となり、多数の花をつけます。
花は白っぽい細い花被片です。
花は白っぽい細い花被片6です。
おしべ6とめしべ1は花被片より長くなっています。
花被片6、おしべ6、めしべ1のつくりです。
ツアーでは
各所に野生化しているので、ご自分で見つけられます。
千尋岩コース以外のほとんどのツアーでご紹介できます。
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