夜明・湾岸道路での自生植物(32)ムニンネズミモチ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(32)ムニンネズミモチ(モクセイ科・固有種)
低木性の樹木、
ムニンネズミモチ(モクセイ科・固有種)。
山地のやや土壌の浅い低木性のところ、
林縁、岩場などに生えています。
本種は、
小笠原群島では広く分布し、個体数も多いです。
和名からモチノキ科と思いがちですが、
モクセイ科です。
小笠原でモクセイ科自生種は、
本種とシマモクセイ(広域分布種)です。
固有種は本種のみです。
この夜明・湾岸道路ルート沿いでは、
夜明道路沿いでところどころと、湾岸通りでわずかに見られます。
和名
ムニンネズミモチは「無人鼠黐」と書きます。
小笠原(ムニン)のネズミモチです。
ネズミの糞のような果実で、
モチノキに似ているので、ネズミモチです。
ムニンは
無人島(むにんじま)といわれたころのなごりです。
果実
ネズミの糞に似たような青黒い小粒な果実
これが和名のネズミの由来
花
花期は3-4月頃。
円錐花序に白い小花をたくさんつけます。
小花がまとまって咲くので、
遠目では大きめの白いかたまりに見えます。
花冠は白花で反り返って4裂、おしべ2、めしべ1。
花は香りもありますが、
芳香といえるかどうかは微妙な香りです。
葉
葉は対生、肉厚で、
形は楕円形-広卵形、先は鈍形。
風衝地などでは葉のふちがカールしているのもあります。
樹形
多くは樹高2mぐらいまでの低木ですが、
林内では4-5mぐらいになるものもあります。
ツアーでは
山地では低木林、岩場などで見られ、数も多いです。
景観ツアーや森歩きで紹介します。
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