小笠原マルベリー

ウチダシクロキのような、ムニンネズミモチの葉


 

ウチダシクロキのような、ムニンネズミモチの葉

 

概要

 

ムニンネズミモチ(モクセイ科・固有種)は

乾いた岩場などでは葉がカールしていることがあります。

(ふつう生えているところではカールは目立ちません。)

 

夜明・湾岸道路での自生植物(32)ムニンネズミモチ

 

 

ぱっと見ると、

ウチダシクロキ(ハイノキ科・固有種)かと思ってしまうくらいです。

 

11月頃が花期のウチダシクロキ

 

ウチダシクロキの花(’21/10月下旬)

 

ウチダシクロキとムニンネズミモチは

近くで生えているところもあります。

 

2種は科(モクセイ科とハイノキ科)が違い、

花の形や花期がはっきりと違っています。

 

では、

葉の形について、ちょっと比べてみましょう。

 

 

 

 

 

葉の形

 

ムニンネズミモチの葉

 

ウチダシクロキの葉

 

葉の表

左・ムニンネズミモチ 右・ウチダシクロキ

 

葉の形はかなり似ています。

色はウチダシクロキがやや薄い黄緑です。

 

表面は

横に伸びる測脈がやや目立つウチダシクロキです。

 

葉の裏面

左・ムニンネズミモチ 右・ウチダシクロキ

 

カールの度合いは

ウチダシクロキの方がより巻いています。

 

裏面は

ウチダシクロキの主脈がよりはっきりしています。

 

 

こういった違いがあります。

 

 

 

 

 

見るには?

 

ウチダシクロキは自生地がわずかしかなく、

観光ルート沿いには生えていないので、見ることができません。

 

ムニンネズミモチは、おもに低木林などで生えていて、

個体数も多いので、各所で見られます。

小低木林では、

今回ご紹介したような葉の形のものを見ることがあります。

 

森のツアーで紹介しています。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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