小笠原マルベリー

アカタコといわれるビヨウタコノキは外来種


 

アカタコといわれるビヨウタコノキは外来種

 

概要

 

原産地はマダガスカルといわれるビヨウタコノキ(タコノキ科・外来種)。

小笠原では集落内で植栽されています。

 

タコノキと比べ、

幹が太めで、樹形がまっすぐで、支柱根も少なめです。

そのため、集落内での植栽には適しているのでしょう。

父島では山中に野生化しているのはほとんどありません。

 

本種も雌雄異株なので、果実(集合果)をつけるのは雌株です。

 

ビヨウタコノキは「美容蛸の木」と書きます。

樹形がまっすぐのびて美しいところからのようですね。

 

また島ではアカタコともいわれています。葉の縁とトゲが赤いからです。

 

 

 

 

ビヨウタコノキの様子

 

樹形はわりとまっすぐにのびます。

 

支柱根は太めで下部にまとまります。

 

幹は太めです。

あまりトゲがありません。

 

葉の縁が赤く、アカタコの由来となっています。

 

雄株の花(雄花)タコノキよりやや長い?

 

 

果実は小ぶり。

 

 

 

 

固有種・タコノキとの違い

 

夜明・湾岸道路での自生植物(18)タコノキ

 

<比較>  ビヨウタコノキ:タコノキ

葉・・ 縁が赤い:赤くない

 

幹・・ 太め:細い

 

幹のトゲ・・あり:少ない

 

支柱根・・幹に近い所・引くところにまとまり太め

       :足を広げ、高いところからもでることがあり細め

 

雄株の花(雄花)・・かなり長い:ビヨウよりは短い

 

果実・・全体も個々も小ぶり:全体も個々も大きめ

 

樹形・・まっすぐのびる

      :幹の途中から枝分かれも多い

 

 

 

 

参考資料:タコノキとアダンの違い

 

タコノキの特徴(アダンとの比較)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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