小笠原マルベリー

空き地や道端に雑草のように生えるハチジョウクサイチゴ

 

 

概要

 

2-3月頃

ハチジョウクサイチゴ(バラ科・外来種)は開花しています。

小低木で、大柄な白い花がよく目立ちます。

 

分布は父島だけで、

中央部から北部にかけての草地や道沿いに、

野生化して広がっています。

チチジマイチゴ(固有種)とは分布が違うようで、

混生して生えている場所はほとんどないはずです。

(植栽地はのぞく)

 

 

 

 

 

和名

 

ハチジョウクサイチゴは「八丈草苺」と書きます。

八丈島で発見されたため八丈がつきます。

 

カジイチゴとクサイチゴの自然雑種と

言われています。

 

小笠原には開拓時代、

八丈島から持ち込まれたようです。

ゆえに小笠原では外来種扱いとなります

 

小笠原では

シマミツバキイチゴとも言われます。

かつて固有種とされていた頃の名前の名残です。

これは3出複葉の形からの名前です。

 

 

 

 

 

花

 

 

大きめの白花5弁で、おしべ・めしべが多数。

 

おしべが外側で先端に葯があります。

めしべは中央部にまとまって白い糸状です。

めしべの内部には花床・かしょう(花托・かたく)があり、

イチゴの赤くなる部分です。

 

 

生え方

 

 

群生して生えるのが普通です。

個体の区切りはわかりにくいです。

 

 

 

葉とトゲ

 

 

シマミツバキイチゴと言われたように

葉は3出複葉です。

 

茎にはとげがありますので、

触るときには注意が必要です。

 

 

 

 

果実

 

栽培種に比べて、こぶりで丸っこい形です。

赤く熟れていても、

やや酸味があり、甘みは少ないです。

食感はかなり水分が多い水っぽい感じです。

 

 

 

 

 

参考:チチジマイチゴ(固有種)

 

夜明・湾岸道路での自生植物(31)チチジマイチゴ

 

 

 

 

見るには

 

父島中央部から北部にかけて、

あちこちの道端や草地で雑草化しています。

都道・村道沿いでもよく見られます。

 

ツアー中も展望地などで花に気づけば紹介します。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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