空き地や道端に雑草のように生えるハチジョウクサイチゴ
目次
草地や道端に雑草のように生えるハチジョウクサイチゴ
概要
’21/3月頃より
ハチジョウクサイチゴ(バラ科・外来種)の花が咲き始めています。
小低木で、大柄な白い花がよく目立ちます。
分布は父島だけで、
中央部から北部にかけての草地や道沿いに、野生化して広がっています。
チチジマイチゴ(固有種)とは分布が違うようで、
混生して生えている場所はほとんどないはずです。(植栽地はのぞく)
和名
ハチジョウクサイチゴは「八丈草苺」と書きます。
八丈島で発見されたため八丈がつきます。
カジイチゴとクサイチゴの自然雑種と言われています。
小笠原には開拓時代、八丈島から持ち込まれたようです。
ゆえに小笠原では外来種扱いとなります
小笠原ではシマミツバキイチゴとも言われます。
かつて固有種とされていた頃の名前の名残です。
これは3出複葉の形からの名前です。
花
大きめの白花5弁で、おしべ・めしべが多数。
おしべが外側で先端に葯があります。
めしべは中央部にまとまって白い糸状です。
めしべの内部には花床・かしょう(花托・かたく)があり、
イチゴの赤くなる部分です。
生え方
群生して生えるのが普通です。
個体の区切りはわかりにくいです。
葉とトゲ
シマミツバキイチゴと言われたように葉は3出複葉です。
茎にはとげがありますので、触るときには注意が必要です。
果実
栽培種に比べて、こぶりで丸っこい形です。
赤く熟れていても、やや酸味があり、甘みは少ないです。
食感はかなり水分が多い水っぽい感じです。
参考:チチジマイチゴ(固有種)
見るには?
父島中央部から北部にかけて、あちこちの道端や草地で雑草化しています。
都道・村道沿いでもよく見られます。
ツアー中も展望地などで花に気づけば紹介します。
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