海軍大神山平射砲台
目次
概要
まちなかにある大神山の洞窟に残る、
海軍大神山平射砲台。
二見湾に狙いを向けた
十二糎砲が2門据えられていました。
砲座の壁には砲員名簿が残ります。
そこの記載を見ると、
四十五口径十一年式十二糎となっています。
*四十五口径・・砲身径の45倍が砲身長に
*十一年式・・制式が大正11年式
*十二糎・・砲身の径・12cm
(実寸は少し違う場合もあります)
1つの砲につき10人が記載され、
射(射撃)、旋(方向)、尺(距離)、
一~六、伝(伝令)です。
一~六は砲弾の運搬などでしょうか?
こういった砲員名簿が残るのは
ここしか知りません。
今でもほとんどの方の氏名が分かります。
かなりレアです。
壕の中での生活も十分できるよう、
かまど、水槽、発電機、ランプなどの残骸も残ります。
砲台からつながる上の段には
監視所と思われる場所があります。
園地ルートからの入口は閉鎖されていますので、
砲台の銃眼からしかは入れません。
ガイドは難しいです。
実際の様子
1番砲座 かなり天井が崩れています。
1番砲員名簿
2番砲座
天井には20度ごとに方向を示す表示。
前方はおおむね南方向。
2番砲員名簿
貯水槽とかまど
この奥が歩道につながる入口(閉鎖)
同 かまど
ランプ置き場
発電機室
上部の観測所
観測所からの展望 おおむね南向き
訪れるには?
大神山の歩道沿いの入口は閉鎖されています。
銃眼から入れますが、
そこに至る道が足場の悪い斜面です。
ツアーではほとんどガイドしていません。
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