山中にある「野山羊供養塔」(小曲)
目次
山中にある「野山羊供養塔」(小曲)
概要
亜熱帯農業センター展示園付近の山中(小曲)に
「野山羊供養塔」があります。
父島では
戦後、野生化した野山羊(ノヤギ)が現在でも生き延びています。
返還後、駆除を続けており、
ここ数年は、年間300頭ほど銃殺しています。
ただし、メスが子どもを150頭ぐらいは産むようなので、
実質の減は毎年100-150頭ぐらいでしょう。
10年後には全島駆除が終わっているかもしれません。
現在、ノヤギが生き延びているのはこの父島だけです。
よくある質問として、食用利用について聞かれます。
小笠原では銃殺して、埋葬しています。
食用にできないのは、
きちんとした解体場がないのと、BSEなどの検査体制が整っていないなどです。
食用にするとして、需要はあるのかな?
この供養塔は、1979年(S54)2月建立です。
東京都猟友会野山羊駆除隊員一同によるものです。
当時の会長は福田篤泰氏です。
塔の下部には
当時参加していた隊員の名簿があります。
期間は昭和51年10月~53年2月で、計61名です。
現在も野山羊駆除は続いていますので、
ここで供養が行われているのでしょうね?
(詳細不明)
以前はすぐそばまで歩道がついていましたが、
現在は閉鎖区間となっています。
(とは言っても、この塔付近は歩けないほどではありません。
他の地点がかなり痛んでいます。)
実際の様子
全景
塔の正面
野山羊供養塔 会長 福田篤泰書
建立前の隊員名簿 61名。
期間は昭和51年10月から53年2月。
塔裏面
「社団法人 東京猟友会
野山羊駆除隊員一同
昭和54年2月建立」
訪れるには?
そばまでの歩道も閉鎖され、案内板もないので、
知らないで行くことはまずないでしょう。
関係者だけが定期的に訪れてはいるようです。
この塔にツアーで行くことはありません。
なおノヤギは、各種ツアー中に、
タイミングよく、道沿いなどで見られるときがあります。
野生化しているので、つねに同じ場所にいるわけではありません。
なので、出会わない日もあります。
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