小笠原マルベリー

クロヨナのピンクの花


 

クロヨナのピンクの花

 

概要

 

’21/9月中旬ごろから、

クロヨナ(マメ科・外来種)の花が咲いています。

例年、花期は9-10月ごろのようです。

 

クロヨナは、小笠原水産センターの敷地内に1本あり、

かなり大きな樹になっています。

 

父島の中で

他にどこに植栽されているかは僕は知りません。

 

自生地では海岸付近の林地に生え、

そういう場所は「ゆな」というそうです。

後述しますが、ゆなからよなとなったようです。

 

和名や地域名を調べると、由来がわかり面白いですね。

 

 

 

 

和名

 

クロヨナは「黒よな」です。

 

クロ(黒)は樹皮が黒いところからです

ヨナ(よな)は沖縄の方言からきているとのことです。

ユナ(海岸近くの植物が生える所)に生えることを意味するようです。

「クロヨナ」は「クロユナ」の転訛したものです。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

水産センターのクロヨナ 

樹高7-8mはありそう

自生地では、祈願近くの林地で、高木になるようです。

 

 

花期になると、総状花序がのびてきて、

付け根の方から順次咲き始めます。

 

花花は薄い桃色の蝶形花。

旗弁が目立ちます。

 

 

5弁花で、旗弁1(上)、下側に翼弁2(外)・竜骨弁2(内)です。

竜骨弁の中におしべ10・めしべ1が隠れています。

 

 

竜骨弁を開くと、おしべ10、めしべ1が見えます。

おしべは2体で、

1と9に分かれ、9は束になりめしべを包んでいます。

 

葉は奇数羽状複葉です。

 

 

 

 

見るには?

 

確実なのはまちなかにある小笠原水産センターです。

中央部の芝生地にあり、すぐ分かります。

樹名板もあります。

日中は自由に見学できます。

 

花を見るには9-10月ごろです。

 

父島のおもな観光・学習施設

 

ツアーで行くことは少ないですが、たまに立ち寄ってはいます。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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