ウチダシクロキの花(’21/10月下旬)
目次
ウチダシクロキの花(’21/10月下旬)
概要
’21/10月中頃から
ウチダシクロキ(ハイノキ科・固有種)が花期を迎えています。
昨年は、
11月下旬には花をほとんど終わりでした。
といっても
簡単に花を見ることができるような場所にはありません。
(観光ルート外のエリアにあります)
複数個所に自生地はありますが、個体数はかなり少なめです。
そのため、種の保存法に指定された植物です。
list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)
本種は、乾性低木林でも、
より乾燥気味で土壌の浅い小低木林に生えています。
そのため樹高はまわりの樹木も含めて1‐2ⅿ程度です。
ウチダシクロキ、
なんといっても特徴的なのは葉のカールです。
表の葉のふちが裏側に巻くような形状です。
これほどカールした葉をつける種は
あまりないかと思います。
近くに生えているムニンネズミモチの葉です。
ウチダシクロキが生えている環境では
ムニンネズミモチの葉もややカールしていたりします。
でも、ウチダシクロキのほうが顕著です。
カールすることは、
乾燥に耐える手段なのでしょうね。
自生地の様子
小低木林で生えています
このエリアに数株あり、
この時点では1株だけ花をつけていました
花は葉腋のところに、複数つけます
花は乳白色、5深裂(5弁ではありません)。
おしべは多数(5束生・五体雄蕊)。めしべは1(柱頭は3裂)。
葉はふちが著しく内側に巻きます
表の葉脈は陥没
ツアーでは
残念ながら、観光ルート沿いには本種がないので、
ご紹介できません。
園地などでの植栽のものもありません。
近縁種のチチジマクロキは森のツアーでご紹介できます。
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