ウチダシクロキのような、ムニンネズミモチの葉
目次
ウチダシクロキのような、ムニンネズミモチの葉
概要
ムニンネズミモチ(モクセイ科・固有種)は
乾いた岩場などでは葉がカールしていることがあります。
(ふつう生えているところではカールは目立ちません。)
ぱっと見ると、
ウチダシクロキ(ハイノキ科・固有種)かと思ってしまうくらいです。
ウチダシクロキとムニンネズミモチは
近くで生えているところもあります。
2種は科(モクセイ科とハイノキ科)が違い、
花の形や花期がはっきりと違っています。
では、
葉の形について、ちょっと比べてみましょう。
葉の形
ムニンネズミモチの葉
ウチダシクロキの葉
葉の表
左・ムニンネズミモチ 右・ウチダシクロキ
葉の形はかなり似ています。
色はウチダシクロキがやや薄い黄緑です。
表面は
横に伸びる測脈がやや目立つウチダシクロキです。
葉の裏面
左・ムニンネズミモチ 右・ウチダシクロキ
カールの度合いは
ウチダシクロキの方がより巻いています。
裏面は
ウチダシクロキの主脈がよりはっきりしています。
こういった違いがあります。
見るには?
ウチダシクロキは自生地がわずかしかなく、
観光ルート沿いには生えていないので、見ることができません。
ムニンネズミモチは、おもに低木林などで生えていて、
個体数も多いので、各所で見られます。
小低木林では、
今回ご紹介したような葉の形のものを見ることがあります。
森のツアーで紹介しています。
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