小笠原マルベリー

「緑蠵亀(あおうみがめ)人口ふ化放流事業発祥の地」碑


 

「緑蠵亀人口ふ化放流事業発祥の地」碑

 

概要

 

「緑蠵亀」はアオウミガメのこと。

音読みで、「りょくけいき」とも読みます。

この言い方はほぼ死語かと思います。

現在は、漢字では「青海亀」と書くのが普通です。

 

「緑蠵亀人口ふ化放流事業発祥の地」碑は

小笠原水産センター正門のすぐ右手・六角池水槽にあります。

小笠原水産センター|東京都小笠原支庁 (tokyo.lg.jp)

 

建立は昭和59年(1984)3月、小笠原支庁によるものです。

都の「文化のデザイン」事業(1981~)の一端だったようです。

 

父島のおもな観光・学習施設

 

戦前、

このあたりにアオウミガメの養殖場(畜養場)があったのでしょう。

 

アオウミガメ人口孵化放流事業は

1910年、小笠原島庁が始めました。

放流は1911年から1939年まで続きました。

 

 

 

 

 

事業詳細

 

人工孵化放流事業とは、

アオウミガメの生態を明らかにし、

卵全体の孵化する確率を上げて増殖を目指した試験です

 

1907 年、父島清瀬の飼育池に親亀を収容、産卵させ、

稚亀の繁殖試験開始。

 

1910 年、

アオウミガメ人工孵化場・稚亀養成場が新設。

産卵した卵を人工的に孵化させる孵化事業開始。

初年度、

親亀は 42 頭、産卵数は 3556 個、孵化数 1256 頭。

 

このうち 100 頭を 1911 年 2 月 9 日に放流しました。

以後、事業は 1939 年まで連続して行われました。

 

事業主体は小笠原島庁、(現・東京府小笠原支庁)。

事業期間は、おおよそ 6 月から 10 月前後です。

334501113.pdf (core.ac.uk)

 

 

 

 

 

碑の様子

 

水産センター正門

小笠原水産センター|東京都小笠原支庁 (tokyo.lg.jp)

 

正門入ってすぐ右の碑と六角池

 

碑の正面

 

碑の裏側デザイン

アオウミガメが泳ぐ水中風景やヒメツバキの花

 

 

 

 

 

六角池水槽

 

水槽の中にはアオウミガメやアカハタ(アカバ)が泳ぐ

 

アカバの歯みがき

 

説明文

 

 

 

 

小笠原水産センター

 

説明板

 

日中、自由見学できる

六角池、屋外水槽、室内水族館など見学施設もあります。

 

仕事内容

 

 

 

 

 

見るには?

 

清瀬信号近くの小笠原水産センター内にあります。

に宙は自由に見学できます。

 

定番でもないですが、

歴史ツアーで訪れることもあります。

 

歴史・史跡ツアー

 

小笠原・父島の史跡・碑

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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