小笠原マルベリー

父・母とも花期のムニンシュスラン(’21/11月下旬)


 

概要

 

’21/11月下旬、父島・母島とも、

ムニンシュスラン(ラン科・固有種)は開花しています。

 

11/25.26と母島出張のおり、

山中に入ったところ、かなり多数咲いていました。

父島でも

11/28夜明山では多数咲いていました。

 

ムニンシュスランは葉が繻子に似たラン

 

母島の分布は広そうですが、

父島の分布はかなり限られています。

 

父島ではあるところでは、まとまって多数あります。

でも、ないところには全くないという感じです。

 

父・母とも、

湿性環境の林内が自生の場所です。

そのため母島の方が分布が広いのでしょう。

 

 

 

実際の様子

 

全景  草丈20㎝ほどです

 

花茎に総状花序を多数つけます

 

花は親指よりかなり小さめ

 

花は白、花被片6(花弁3、萼片3)

 

花のつくりを解説すると、

下側の中央で大きいものが唇弁1、その両脇は側萼片2。

上側の大きいものは背萼片と側花弁が重なっています。

内側に側花弁2、外側に大きな背萼片です。

側花弁はわかりにくいです。

 

背萼片と側花弁の中にある棒状の部分が

蕊柱(ずいちゅう)です。

雄蕊 – Wikipedia

洋ラン (plala.or.jp)

 

 

 

 

父島で見るには?

 

本種は夜明山に多いので、

そこを歩くのが一番観察しやすいです。

見たい方はリクエストしてください。

定番は戦跡ツアーですが、森歩きでも歩きます。

 

 

森歩き

 

千尋岩コースでも一部で生えています。

数は少なめです。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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