小笠原マルベリー

チチジマクロキは樹勢衰弱が気になる(’21/12月)


 

概要

 

’21/12月、

チチジマクロキ(ハイノキ科・固有種)の樹勢衰弱が気になっています。

 

 

東平に数十本まとまって生えているエリアがあります。

 

 

そのあたりの樹木をいくつかチェックしてみました。

 

まず昨年シーズン花をつけていた個体が枯死です。

 

数年ぶりに花が咲いたチチジマクロキ(2020年12月)

 

他にも枯死が数本ありました。

 

生存個体も、新芽がほとんど出ていません。

葉の表面には、

カイガラムシがつき、黒っぽくなっています。

 

端的にやばい感じです。

 

今後、

さらに樹勢衰弱が進みそうな気がしています。

対策が必要になっているのではと思います。

 

他の自生地については、チェックしていないので、

自生地全体でそうなのかはわかりません。

今後、これも要チェックですね。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

昨年花をつけていた個体も枯死

 

枯死個体

 

枯死個体

 

 

枯死に向かいつつある個体

 

生存個体

 

新芽が見られません

葉はカイガラムシの影響で黒ずんでいます

 

 

 

 

 

見るには?

 

前述の通りで、道沿いのが枯死したので、

他の樹種の陰でかろうじてみられる程度です。

 

見たい方はリクエストして下さい。

花はほぼつけていません。

 

 

 

東平は森歩き定番コース。

半日でも、一日でも行きます。

 

森歩き

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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