島中に広がるルビーロウカイガラムシ・・葉が黒ずむ
目次
概要
数年前より、
父島ではカイガラムシがかなり目立つようになっています。
種類としては
「ルビーロウカイガラムシ」のようです。
埼玉県花と緑の振興センター 植木類の病害虫 ルビーロウカイガラムシ
これがつくと結果として
スス病で、葉が真っ黒になります。
こうなると、
葉の光合成能力の低下や葉の美観の阻害が生じます。
もちろん、カイガラムシがつくことの、
葉の美観を損ねることもあります
サイトなどによると、
「チャ・ツバキ・ミカン類・カキ・ゲッケイジュ・モチノキなど
多くの樹木に寄生する。」
とあります。
カイガラムシがつきやすいのは
あまり種の分析はしていませんが、
常緑樹はつきやすいですね。
あまりつかない例としては、
単子葉植物(ヤシ科・タコノキ科など)、落葉樹などです。
例外として、ノヤシにはよくついています。
海岸に近い場所の樹木や海岸性の樹木には
あまりついていないようにも感じています。
草本やシダもあまりつきません。
木性シダはややつきやすいようです。
防除方法
防除方法は
薬剤や天敵の導入(ルビーアカヤドリコバチ)などです。
気が付くと枝にびっしり! ルビーロウカイガラムシの駆除と防除方法
島中の樹木についているので、
薬剤はかなり困難かと思います。
天敵の導入は
カイガラムシ以外への悪影響が出てしまうと困ります。
慎重にすべきか、あまりすすめられません。
これらを島でできるかどうかは
まだ僕には判断がつきません。
打つ手がないとすれば、
自然減少を待つしかないのでしょうか?
実際の様子
カイガラムシ
ほとんどは葉表面の主脈や側脈につきます
拡大
多少は葉の裏面につくのもあります。
黒ずんだ例
ノヤシ
ヒメツバキ
シマモチ
シャリンバイ
メヘゴ
あまりつかない例
オガサワラビロウ
タコノキ
ツルアダン
シマイスノキ
低木性常緑樹ですが、あまりつかなないようです
見るには?
好んで見たいものでもないでしょうけど、
林内を歩くと、葉のくろずみが自然と目につきます。
各種ツアーで状況を紹介します。
要望
これも外来種対策として、
積極的に手をつけてほしいです。
樹勢が弱っている種もあると思います。
林野庁、環境省、都、村、
さて役割分担はどこでしょうか?
生物系だから、環境省?
影響は樹林全体だから、林野庁?
どこでもいいので、
早急に手をつけ始めてほしものです。
よろしくお願いします。