小笠原マルベリー

シマツレサギ開花(’22/2月中旬)


 

概要

 

’22/2月中旬、

シマツレサギ(シマツレサギソウ・ラン科・固有種)が開花しました。

 

シマツレサギの花・・わずかに芳香あり

 

昨年12月中旬に、

新芽が出てきたのを記事にしています。

 

シマツレサギが新芽を出し始めて(’21/12月中旬)

 

それから約2か月たち、開花し始めました。

 

まだ開花個体はわずかですが、

これからほかの個体も順次咲き始めるかと思います。

 

同じ株の中では、

総状花序の下の方から順次咲き始めます。

 

そのため、

咲き始めは下の方だけ開花していて、

上の方はまだつぼみだったりします。

 

上の方が開花するころには

もう下の方はしおれてしまっています。

 

1株全体がみな開花しているという状態は

ほぼ見られません。

 

 

 

 

開花の様子

 

最初の開花を見つけた株

 

咲いていたのは、まだ花序の下の4つほど

 

 

花被片6(唇弁1・花弁2あわせて3、萼片3)

 

花被片6は、

下向きの中央が唇弁1、斜め下向きの両側が側萼片2、

上向きの外側(白)が背萼片1,内側(黄色)が側花弁2です。

側花弁のさらに内側に蕊柱2があります。

 

 

 

蕊柱2 拡大

 

白く長い距(きょ))

 

蜜をためる場所のようです

 

 

 

 

見るには?

 

父島ではルート沿いで見られるところは

限られています。

確実なのは東平で、森歩きで紹介しています。

 

 

 

千尋岩ルートでもわずかに見られます。

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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