父島・二見の命名の由来は?
目次
概要
父島には
二見岩・二見港と名のつく場所があります。
命名の由来は
伊勢・二見浦夫婦岩にちなんだものです。
二見岩は岩が大小あって、
夫婦岩を連想させるからでしょうね。
二見の命名は
咸臨丸で探検隊が滞在中(1862年)です。
「幕末外国奉行 田辺太一」という本では、
二見に関する記載があります。
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文久元年12月19日、咸臨丸が父島到着後、
水野忠徳が二見岩と名づけたとなっています。
水野は外国奉行で、その時の隊長です。
その後の、
探検隊がつけた地名リストにも二見は出てきます。
絵図
咸臨丸での探検隊のころの絵図がいくつか残っています。
「小笠原嶋図絵 付録一巻」と「小笠原島真景図」が
よく知られています。
「小笠原嶋図絵 付録一巻」では二見の記載がありません。
歴史 | 小笠原村公式サイト (vill.ogasawara.tokyo.jp)
図絵 奥村付近
二見の記載なし
「小笠原島真景図」では二見港・二見岩の記載があります。
小笠原島真景圖 – 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp)
真景図 奥村付近
二見の記載あり
「二見港」 「港ノ二見岩」など
上記資料から、
小笠原嶋図絵は、現地で制作されたもの、
真景図は帰島後のもののようです。
二見の記載のありなしと、
地名の命名時期との関連性は分かりません。
実際の二見岩
大神山からの展望
漁港の防波堤で、大(右)・小・(左)が仕切られています
電信山からの展望
防波堤の右端が二見岩
二見岩 全景
近景 小さい岩の方
二見岩のさらに奥の赤灯台
見るには?
二見岩は漁港の防波堤沿いにあります。
陸続きなので、自由に見学できます。
ただし、漁港内なので、
漁業関係者の迷惑にならないようお願いします。
ツアーでは
歴史や景観ツアーで立ち寄ることがあります。
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