小笠原マルベリー

北袋沢の陸軍平射砲台


 

 

概要

 

北袋沢、時雨ダムにいたる道沿いにある

陸軍の平射砲台。

ほぼ平地にあります。

 

砲台の上はガジュマルでおおわれています。

 

砲座には砲の残骸があり、

十糎砲です。

座席が残っていたりするので、

高射砲かと考えたりもしています。

(型については要調査です)

 

この砲台からは、遠くの見通しは悪いですが、

狙いは小港方面です。

 

砲座付近にある数字が距離とすれば、

ちょうど小港の岬のあたりです。

敵の上陸に備えた配備でしょう。

 

この下のあたりが書かれた距離に相当します

 

ただし、

ここからは目標の場所は見えていません。

見通しのいいところに

観測所があったのでしょうか?

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

銃眼の周辺

現在はここからしか入れません

 

正面方向遠望  小港方面の海上を狙うと考えます

 

十糎砲残骸

 

径はおおむね10㎝ほど

 

砲座やその他残骸

 

砲座と銃眼

 

内部に残る木製座席

 

砲座付近の壁に数字

左・番(向き?)  右・方向(距離?)

 

方向
3 1930
4 1910
5 1890
6 1870
7 1840

 

 

 

砲台のすぐそばにある壕

東京大学地震研究所地震計観測室

 

もとは砲側弾薬庫?

 

 

 

 

 

見るには?

 

都道から時雨ダムにいたる道沿いにあります。

都道からすぐです。

 

 

ただし、その道は村の管理道のため、

通行の際は事前に村に申請して下さおい。

 

砲台は銃眼からしか入れないので、

入る時はかなり窮屈です。

 

なお、

砲は破壊されていて、さほど見どころはありません。

 

戦跡ツアーで、リクエストがあれば、

訪れることは可能です。

 

 

戦跡ツアー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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