種の保存法指定種・ムニンツツジ
目次
概要
常緑低木のムニンツツジ(ツツジ科・固有種)。
野生株は
躑躅山の一角にわずか1株といわれています。
もちろん種の保存法に指定されています。
list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)
ただし植栽株が数か所にあり、
それなりの個体数があります。
花はほぼ通年見られるという感じがありますが、
花盛りとなるのはやはり5月前後の時期。
白花が多数ついていて、見ごたえがあります。
ツツジの花は、一見すると、
5弁の離弁花のように見えます。
しかし、じつは5裂の合弁花です。
本種の分布は父島のみです。
小笠原でツツジ科自生種は
本種とムニンシャシャンボの2種です。
いずれも固有種です。
和名
ムニンツツジは「無人躑躅」です。
小笠原のツツジという意味です。
和名のツツジの語源はいつか説があるようです。
漢名の「躑躅」は、
「見る人が足を止めるほど美しい」ということに由来するようです。
植物なのに、木へんや草かんむりが使われていません。
実際の様子
亜熱帯農業センター植栽株
花盛りの時期 5月ごろ
枝先に散形状に複数の花をつけます
大きめの白花5裂(合弁花)、おしべ10程度、めしべ1です。
めしべはおしべより長くのびます
めしべの柱頭
葉は広披針形
互生ですが、先端部は輪生のように生えています
葉などには褐毛があります
観光ルートの植栽株
野生株は躑躅山の一角にありますが、
観光ルートからそれています。
上記自生地に近い朝立岩付近にも
植栽株があります。
そこに行くのは半日がかりです。
しかし、手軽に見られる場所があります。
亜熱帯農業センターに多数の植栽株があります。
ムニンツツジ – 東京都島しょ農林水産総合センター (tokyo.lg.jp)
ここは自由にいつでも見ることができます。
見るには?
朝立岩
5月からルート開放で12月まで、
躑躅山の植栽地(朝立岩側)も見に行けます。
(朝立岩の右手)
朝立岩は山歩きツアーで行くことがあります。
リクエストがあれば、お願いします。
亜熱帯農業センター
気軽に本種を見たい方は
亜熱帯農業センター展示園がおすすめ。
駐車場から2-3分の場所。
株数も多いです。
年間通してほとんどの時期で花が見られています。
亜熱帯農業センター展示園は
島内観光や森歩きツアーでも訪れています。
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