小笠原マルベリー

種の保存法指定種・ムニンツツジ


 

 

概要

 

常緑低木のムニンツツジ(ツツジ科・固有種)。

環境省_ムニンツツジ (env.go.jp)

 

野生株は

躑躅山の一角にわずか1株といわれています。

 

もちろん種の保存法に指定されています。

list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)

 

ただし植栽株が数か所にあり、

それなりの個体数があります。 

 

花はほぼ通年見られるという感じがありますが、

花盛りとなるのはやはり5月前後の時期。

白花が多数ついていて、見ごたえがあります。

 

ツツジの花は、一見すると、

5弁の離弁花のように見えます。

しかし、じつは5裂の合弁花です。

 

本種の分布は父島のみです。

 

小笠原でツツジ科自生種は

本種とムニンシャシャンボの2種です。

いずれも固有種です。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(26)ムニンシャシャンボ

 

 

 

 

 

和名

 

ムニンツツジは「無人躑躅」です。

小笠原のツツジという意味です。

 

和名のツツジの語源はいつか説があるようです。

漢名の「躑躅」は、

「見る人が足を止めるほど美しい」ということに由来するようです。

植物なのに、木へんや草かんむりが使われていません。

 

ツツジ – Wikipedia

ムニンツツジ – Wikipedia

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

亜熱帯農業センター植栽株

 

花盛りの時期  5月ごろ

 

枝先に散形状に複数の花をつけます

 

大きめの白花5裂(合弁花)、おしべ10程度、めしべ1です。

めしべはおしべより長くのびます

 

 

めしべの柱頭

 

葉は広披針形

互生ですが、先端部は輪生のように生えています

 

 

葉などには褐毛があります

 

 

 

 

 

観光ルートの植栽株

 

 

野生株は躑躅山の一角にありますが、

観光ルートからそれています。

 

上記自生地に近い朝立岩付近にも

植栽株があります。

そこに行くのは半日がかりです。

 

赤旗山・躑躅山・朝立岩コース

 

しかし、手軽に見られる場所があります。

亜熱帯農業センターに多数の植栽株があります。

ムニンツツジ – 東京都島しょ農林水産総合センター (tokyo.lg.jp)

 

父島のおもな観光・学習施設

 

ここは自由にいつでも見ることができます。

 

 

 

 

 

見るには?

 

朝立岩

 

5月からルート開放で12月まで、

躑躅山の植栽地(朝立岩側)も見に行けます。

(朝立岩の右手)

 

朝立岩は山歩きツアーで行くことがあります。

リクエストがあれば、お願いします。

 

 

 

 

 

 

 

亜熱帯農業センター

 

気軽に本種を見たい方は

亜熱帯農業センター展示園がおすすめ。

 

駐車場から2-3分の場所。

株数も多いです。

年間通してほとんどの時期で花が見られています。

 

 

 

亜熱帯農業センター展示園は

島内観光や森歩きツアーでも訪れています。

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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