「孤島の飛来人」(山野辺太郎)
目次
概要
2022年発行、
「孤島の飛来人」(山野辺太郎)。
孤島の飛来人 -山野辺太郎 著|単行本|中央公論新社 (chuko.co.jp)
山野辺太郎のウェブサイト (yamanobe-taro.jp)
本書は
タイトル作と、「孤島をめぐる本と旅」の2編です。
孤島とは、
現在、無人島の北硫黄島のこと。
そこが舞台です。
著者は
小笠原に縁のあった人ではありません。
地図を見て、
北硫黄島に行き当たったようです。
本文を読むと、
多少、過去の硫黄島や北硫黄島のこともわかります。
しかし、
それは本書の本質ではありません。
ですが、ある程度の情報はつかめます。
著者は無人島の島に住民を甦らせることを、
重きを置いたかと思います。
「孤島の飛来人」
北硫黄島が舞台のフィクション(物語)。
主人公は
自動車メーカーの研究者。
そこで研究している風船で
父島に飛んでいきます。
しかし
たどり着いたのは北硫黄島でした。
無人島のはずの島に、人が住んでいました。
はじめは捕まり囚人として暮らします。
そして、徐々に住民とかかわりを持ちながらの、
島での暮らしが描かれていきます。
世の中からは無人島と思われている島での暮らしです。
現実離れしたような、
やや突飛な設定はいくつかあります。
そこはフィクションです。
「孤島をめぐる本と旅」
ノンフィクションの短編です。
「孤島の飛来人」を書くきっかけと
小笠原への旅行記です。
きっかけが
「孤島の飛来人」にもちりばめられています。
小笠原の旅行記は、
住民として、リアル感があって、面白いです。
参考:北硫黄島
北硫黄島 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
前の記事へ
次の記事へ