夜明・湾岸道路での自生植物(82)フサシダ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどある。
1種類ずつ、
特徴や見られる場所を紹介していく。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(82)フサシダ(シダ・フサシダ科・広域分布種)
フサシダ(フサシダ科・広域種)は、
父島の山地で時々目にするシダ。
なだらかな地形の明るい林内で、
スゲの多い林床に、混成して生えていることが多い。
フサシダは根から直接、
細長いひょろひょろした葉をのばす。
葉は叢生、中肋がしっかりとしている。
背丈は20-30cmほど。
葉の先端に、
房のような、小裂片5-15くらいつける。
そこに胞子嚢をつける。
その部分は、
初め緑色で、のち茶色になっていく。
小笠原でフサシダ科は本種のみ。
分布は父島、兄島、母島など。
フサシダの国内分布は小笠原だけです。
ただし、
海外に分布があるので、広域分布種です。
このルートでは
東平サンクチュアリー入口付近でわずかに見られる。
ただし、柵があるので、柵越しとなる。
和名
フサシダは「房羊歯」と書く。
小裂片を房に見立てたものである。
実際の様子
明るい林内の林床で
スゲ類と混成して生えていることが多い
叢生して生える
草丈20-30㎝程度
スゲと違い、
先端部が上向きにのび、フサがある
葉はかなり細い(5㎜ほど)
中央部に中肋がある
先端部の小裂片
ここに胞子をつける
胞子は小裂片の片側をおおう
古くなった小裂片
見るには
父島ではわりとよく見られる。
森歩きや千尋岩コースで紹介できる。
シダの紹介は定番ではないので、
興味のある方はリクエストいただきたい。
参考
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