小笠原マルベリー

硫黄島で野生化するキバナハギ(オオミツバタヌキマメ)


 

 

概要

 

’23/4月、某業務で硫黄島を訪れた。

 

その時に宿舎周辺の草地で、

野生化するキバナハギを見つけた。

 

黄花のキバナハギ(オオミツバタヌキマメ)

 

ただし、宿舎付近で見ただけなので、

全島的にはどの程度広がっているかはわからない。

(要調査、といってもめったに行けないが)

 

もとは戦前、

硫黄島に持ち込まれたようである。

さらに、戦前のうちに、

小笠原群島にも持ち込まれていたようだ。

 

現在、父島での野生化個体はかなり少ない。

そのため、今回硫黄島でも見たときも、

すぐには同定できなかった。

 

戻って、自分のブログを検索して、

キバナハギと認識できた。

 

 

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

草地に他の種と混成して生えていた

 

葉は3小葉

 

別名につくミツバの由来の通り

 

花序に花が連なる様子

 

花は黄色の蝶形花

旗弁は上向き

 

花弁は、上側に旗弁1、

下側は翼弁2(上・開き気味)、閉じた竜骨弁2(下)

竜骨弁の中に、おしべ10、めしべ1

尖った萼片2が横に張り出す

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

硫黄島には基本的に行くことができないので、

見ることはかなり難しい。

 

硫黄島・南鳥島

 

父島でも、

野生化個体は少なく、めったに目にしない。

 

なかなか見ることは難しい。

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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