オオシラタマカズラ開花中(’23/6月初旬)
目次
概要
’23/6月初旬、
オオシラタマカズラ(アカネ科・固有種)開花中。
本種の花は
二型花柱性という形質を持つ。
あまり聞きなれない言葉であろう。
簡単に言うと、
めしべの花柱の長・短があるということ。
雌雄というわけではなく、
どちらも果実はつける。
ただし繁殖効率には差があるよう。
今回、開花を確認したのは長花柱タイプの個体。
この個体は、
毎年よく花をつけ、果実もつけている。
本種はつるでのびている。
そのため、群生して生えているのが、
1個体か復数個体かはよくわからない。
花を見る限りみな、長花柱タイプなので、
1個体かなと思う。
現地の様子
都道沿いの擁壁の上に広がる群落
つる性ゆえに、
群落は同一個体かもしれない
花序に小花を多数つける
普通、花冠は5裂、おしべ5、めしべ1(柱頭2裂)
花序ごとに、
短花柱、長花柱タイプがある
この個体は長花柱型
同上 別な花序 長花柱型
この群落はみな同一個体化かも
長花柱型
花柱が長くのびている
柱頭は2裂
見るには?
明るい林内や林縁で見られる。
父島では分布が広く個体数も多い。
各種ツアーで紹介できる。
ただし、それほど目立った特徴もなく、
地味目の種なので、積極的には紹介していない。
興味のある方はリクエストいただきたい。
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