小笠原マルベリー

テリハボク(タマナ)、モモタマナが開花中(’23/6月初旬)


 

概要

 

高木の海岸性樹木の代表格、

テリハボクとモモタマナ。

 

テリハボクはフクギ科、モモタマナはシクンシ科で、

どちらも海流散布タイプの広域分布種。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(16)テリハボク

 

夜明・湾岸道路での自生植物(27)モモタマナ

 

’23/6月初旬、この2種が開花中。

先日、島一周ウォーキングしたとき、

数か所で目にした。

 

島一周ウォーキング(7月分・’23/7/5午前)

 

テリハボクは、

遠目でも、白い花がわりと目立つ。

一方、

モモタマナは近づかないとわかりにくい。

 

どちらも高木性ゆえ、

高いところで咲くのがほとんど。

 

目線で見られるような低いところは

探さないとなかなか見つからない。

 

都道湾岸線ではそういうところが復数あった。

テリハボク、モモタマナの花の写真撮るなら、

湾岸通りへ。

テリハボクは波止場前の植栽木も

いいかもしれない。

 

 

 

 

現地の様子

 

 

 

テリハボク

 

開花していると、樹冠が白っぽく見える

 

少し寄ったところ

 

総状花序の先に、

ヒメツバキより少し小ぶりの白花

 

花と萼片がほぼ同じ白色で、一見、区別がつかない

花弁が8のように見える

手前の大きめの4弁が花弁、奥側の大2弁・小2弁が萼片

 

おしべ多数、めしべ1

めしべは赤い子房がアクセントになっている

 

 

 

 

モモタマナ

 

穂状花序に小花がたくさん

 

少し寄ったところ

 

 

花序の基部のほうは両生花で、

先の方はほとんど雄花です。

両生花・雄花とも、

5裂の花弁のように見えるのは5裂の萼片

萼片のサイズは両生花のほうがやや大きめ

 

 

 

両生花(花序の基部付近) おしべ10・めしべ1

 

 

雄花(花序の基部をのぞく大部分) おしべ10、めしべなし

 

 

 

 

 

 

見るには

 

両種とも、海岸性の高木。

ほとんどの海岸付近で自生している。

 

モモタマナは

山中でも高木に育っていることがたまにある。

テリハボクは山中にはほとんどない。

 

高木ゆえ、

低いところで花を見られるのは限られている。

 

両種ともほとんどのツアーで紹介できる。

興味のある方はリクエストを。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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