小笠原マルベリー

シマクマタケランの果実(’23/9月下旬)


 

 

概要

 

’23/9月下旬、

シマクマタケラン(ショウガ科・固有種)の果実を見つけた。

 

牧野富太郎氏命名のシマクマタケラン

 

本種は

牧野富太郎氏が名目の固有種3種のうちの1つ。

他はシマゴショウ、ムニンイヌツゲ。

 

小笠原に来なくてはいけない理由、その50「牧野富太郎氏命名小笠原固有植物が3種あるから」

 

現在、

父島のルート沿いで見られるのはごく限られる。

ルート外の個体も含めて、

個体数は減少傾向かと思う。

 

一番手ごろで行きやすいのは中央山。

道路から入って、

すぐ50ⅿぐらいの斜面に自生する。

ただし、

斜面沿いなので、間近までは行けない。

 

その群落で、果実をつけていた。

まだ熟れていない緑がほとんどで、

ごくわずかに赤くなっているのがあった。

 

果実は直径1㎝ほどの球形。

なかには1つ、

いびつな楕円球の種子が入っていた。

 

 

 

 

 

果実の様子

 

果実は直径1㎝程の球形

 

 

果実を半分に割ったところ

中に種子が1つ

 

ボールペン先とサイズの比較

 

種子は1つで、やや変形気味の楕円球

 

 

 

 

 

見るには?

 

父島では中央山が見やすい場所。

ここは自由に歩けるルート。

 

 

他に観光ルート沿いの自生地は

千尋岩ルート沿いぐらい。

 

中央山は森歩きや景観ツアーで訪れる。

 

全ツアーメニュー

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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