小笠原マルベリー

中央山付近はシマザクラが花盛り(’23/9月下旬)


 

 

概要

 

サクラの花といえば、普通、春だろう。

しかし、

小笠原のシマザクラは、

いわゆるサクラの仲間ではない。

バラ科ではなくアカネ科である。

 

花期も夏以降だ。

 

’23/9月下旬、

中央山付近で花盛りとなっている。

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(51)シマザクラ

 

開花そのものは

他の場所でかなり前から見てはいた。

 

8月初旬に開花の記事を書いた。

その個体は今でも開花している。

花期はかなり長い。

 

シマザクラ開花確認(’23/8月初旬)

 

ただし、

中央山はそのころまだ開花していなかった。

 

やや遅れて開花し始めていた。

それから、しばらくして、花盛りになった。

 

山頂でも、下の歩道でも咲いていて、

道沿いで見られる。

小低木なので、観察もしやすい。

 

花期はかなり長いので、

花はしばらく楽しめる。

 

かわいい花なので、

ぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

開花の様子

 

山頂の個体

 

解説板

 

歩道沿いの個体1

歩道沿いの個体2

 

集散花序ごとにまとまって花をつける

 

花の裂片、おしべ、めしべとも、

みな細くのびている

近くで見ないと、

それぞれの見分けがつきにくい

 

 

花はごく薄い 淡紫色、筒状で4裂、

裂片は線形で反曲 (カール)

4裂部分は細長くのびて反り返っている

おしべ4、めしべ1

(おしべ、めしべも長くのびている)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

シマザクラは、

林内や道路沿いにポツポツと生えています。

自分で見つけるのはやや難しいかもしれません。

 

 

中央山では、

歩道沿いや山頂に生えていてわかりやすい。

 

中央山園地ルート・・父島最高峰と地球の丸さを体験

 

景観ツアーや森歩きでご紹介します。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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