小笠原マルベリー

小笠原に来なくてはいけない理由、その51「海洋島にたどりついた針葉樹がある」


 

 

 

概要

 

小笠原には、

針葉樹が1種類のみ自生している。

といっても、何の驚きもないかもしれない。

 

しかし、これはすごいことなのである。

 

小笠原は海洋島である。

環境省_日本の世界自然遺産 小笠原諸島|普遍的価値 

島嶼生物学 – Wikipedia

 

海洋島には独特の生態系がある。

 

「小笠原諸島に学ぶ進化論」(清水善和)

 

隔離距離も考えると。

日本の代表的な海洋島は小笠原と大東島。

世界的にはハワイやガラパゴスが有名。

 

これら4つの島群で、

自生の針葉樹があるのは小笠原だけである。

kci016-02-shimizuyoshikazu.pdf (komazawa-u.ac.jp)

170_01†^Šv”|†^‘¬Œì.pwd (ris.ac.jp)

http://es.ris.ac.jp/~es/kiyou/09-105.pdf

 

こうやって書くと、

すごさが分かるであろう。

 

その針葉樹はシマムロという。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(13)シマムロ

 

小笠原では父島列島のみに分布する。

低木性の樹木ゆえ、

自生するのは岩場や小低木の樹林がほとんど。

 

父島では個体数はそれなりにあるので、

それほど珍しいものではない。

 

 

 

 

 

 

なぜたどりついた

 

針葉樹の種子は

あまり長距離散布には向かないといわれる。

 

しかし、シマムロは鳥散布型の果実。

果肉のある果実だ。

 

それゆえ、

鳥に被食された果実がは運ばれてきたと考えられる。

 

<果実 径は1.5㎝ほど>

 

 

 

 

 

見るには

 

父島では、

集落近くから山中まで広範囲に分布する。

 

集落付近では大神山公園(山側)で。

 

大神山(大神山公園と大神山神社)

 

低木性の樹木ゆえ、

自生するのは岩場や小低木の樹林がほとんど。

山地の歩道沿いや都道夜明道路沿いでも見られる。

 

各種ツアーで紹介できるが、

おもには森歩きで紹介する。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考

 

小笠原に来なくてはいけない理由

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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