小笠原に来なくてはいけない理由、その51「海洋島にたどりついた針葉樹がある」
目次
概要
小笠原には、
針葉樹が1種類のみ自生している。
といっても、何の驚きもないかもしれない。
しかし、これはすごいことなのである。
小笠原は海洋島である。
海洋島には独特の生態系がある。
隔離距離も考えると。
日本の代表的な海洋島は小笠原と大東島。
世界的にはハワイやガラパゴスが有名。
これら4つの島群で、
自生の針葉樹があるのは小笠原だけである。
kci016-02-shimizuyoshikazu.pdf (komazawa-u.ac.jp)
170_01†^Šv”|†^‘¬Œì.pwd (ris.ac.jp)
http://es.ris.ac.jp/~es/kiyou/09-105.pdf
こうやって書くと、
すごさが分かるであろう。
その針葉樹はシマムロという。
小笠原では父島列島のみに分布する。
低木性の樹木ゆえ、
自生するのは岩場や小低木の樹林がほとんど。
父島では個体数はそれなりにあるので、
それほど珍しいものではない。
なぜたどりついた
針葉樹の種子は
あまり長距離散布には向かないといわれる。
しかし、シマムロは鳥散布型の果実。
果肉のある果実だ。
それゆえ、
鳥に被食された果実がは運ばれてきたと考えられる。
<果実 径は1.5㎝ほど>
見るには
父島では、
集落近くから山中まで広範囲に分布する。
集落付近では大神山公園(山側)で。
低木性の樹木ゆえ、
自生するのは岩場や小低木の樹林がほとんど。
山地の歩道沿いや都道夜明道路沿いでも見られる。
各種ツアーで紹介できるが、
おもには森歩きで紹介する。
参考
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