小笠原マルベリー

父島でも分布拡大している(?)ジュズサンゴ


 

概要

 

ジュズサンゴ(ヤマゴボウ科・外来種)は

花より果実が目立つ植物。

 

南島で爆発的に広がる外来種・ジュズサンゴ

 

実は、通年で、花も果実もつけている。

そのため、

花期、果期が明確ではない。

 

父島には、

二見港沿いに2つの集落地区がある。

大村地区と扇浦地区。

 

近年、父島の集落付近傾斜地道路沿いで、

かなり分布拡大しているように感じる。

 

場所の特徴としては

やや日陰っぽい湿っぽい感じの場所が多い。

日なたや乾いたところでは

他の外来植物の方がまだ勢力が旺盛である。

ホナガソウ、オオバナノセンダングサ、ランタナなど。

 

本種が定着したところでは、

密に群落を作って生えている。

そのため、

他の植物を寄せ付けにくい状態となっている。

 

赤い果実が鳥類の餌ともなるので、

今後も分布拡大は続きそうだ。

 

南島の事例のように、

爆発的に増えなければいいのだが。

 

南島の植物(外周部)についての雑感(’22/12月時点)

 

かなり要注意植物である。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

群落1  扇浦地区

 

群落2 村道三日月線

 

 

群落3  村道三日月線

 

花と果実が通年でついている

 

 

赤い果実が目立つ

 

果実は小ぶり(直径5mm以下)な液果

総状花序に鈴なりに大量につける

 

 

総状花序に多数の花をつける

花は小柄で白いのであまり目立たない

花冠の先の方はやや赤みを帯びる

 

花弁のように見えているのは萼片

萼片4、おしべ4、めしべ1

 

 

 

 

 

見るには

 

集落付近の傾斜地の道路沿い、特に擁壁沿いで、

よく見られる。

平坦地で広がるところはまだ少ない。

 

道路沿いなので、ツアーで紹介することはほぼない。

見たい方はリクエストを。

各種ツアーで紹介できる。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

 

 

 

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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