「猫と海賊」(なだいなだ)
目次
概要
1995年5月発行、
「猫と海賊」(なだいなだ)。
猫と海賊 | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)
タイトルだけでは、
小笠原に関連があるとは思わないだろう。
本書は、小笠原にはなじみの深い、
嶋谷市左衛門(島谷市左衛門)の物語。
時代は1670年代。
嶋谷が長崎で船を作り、
小笠原探検を成功させるまでが描かれている。
ヒラウトという猫が語り部となっている。
著者によると、ノンフィクションを目指したが
あきらめて歴史ファンタジーということ。
しかし、
嶋谷の探検航海はおおむね史実に基づく。
本書は小学校高学年からが対象で、
大部分の漢字にルビがふられている。
この探検のことを、
小学生にも知ってもらうことができる。
小笠原の小・中学校にも蔵書はあるかしら?
参考:ヒラウト
ヒラウトとは、
南蛮言葉で、水先案内人のことだそうだ。
英語でいうパイロット。
参考:嶋谷(島谷)
嶋谷の小笠原探検は1675年。
嶋谷市左衛門(島谷市左衛門)は、
武士ではなく、船乗りである。
当時は名字はなかったはず。
どうやら、嶋谷という名字は、
江戸で将軍に船を見せたときに許されたよう。
(要調査)
参考:「夢を見た海賊」
本書は孫二郎が主人公。
物語前半では、嶋谷の船に乗船している。
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