「名をこそ惜しめ 硫黄島 魂の記録」(津本陽)
目次
概要
2008年発行、
「名をこそ惜しめ 硫黄島 魂の記録」(津本陽)。
硫黄島の戦いから生還した人たちの証言をもとに、
戦闘前から戦闘終焉までが時系列で書かれています。
なかなか読むのが苦しい本というのが率直な感想。
生還した人たちは、九死に一生を得るどころか、
百死あるいは千死に一生であろう。
硫黄島では、捕虜になることも許されず、
自決で命を落とした方もかなり多くいる。
硫黄島では
まだ多数の遺骨が壕の中で眠っている。
本書を読めばその理由もわかるであろう。
これは本だからまだ読めるが、
映像では決してみたくない光景ばかり。
生き地獄である。
この本の通り映像にしたらまさに地獄絵図。
ウジ虫がわく体に耐えられるだろうか、
ウジ虫がわくような水飲めるだろうか?
手榴弾で自決できるだろうか?
爆弾巻き付けて戦車に突っ込めまるだろうか?
戦場ではまさにそれが現実だった。
タイトル「名をこそ惜しめ」
「名をこそ惜しめ」、
考えさせられるタイトルである。
名を惜しむとは、
「自分の名誉や名声を大事にすること。
他人の名前や名声が汚れるのを残念に思うこと。」
「名を惜しむ」(なをおしむ)の意味 (jitenon.jp)
硫黄島で、敵に突撃し、
亡くなった人たちの名誉をたたえている、
という解釈でいいのだろうか。
目次
硫黄島へ
迎撃準備
死への覚悟
破滅への足音
将軍の苦悩
最後の準備
海兵隊上陸
死闘
散ってゆく花
火焔の戦場
最後の戦闘
埋葬
黙祷
参考:硫黄島戦関連
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