小笠原マルベリー

シマクマタケラン開花確認(’24/5月下旬)


 

 

概要

 

’24/5月下旬、

シマクマタケラン(ショウガ科・固有種)開花確認。

 

牧野富太郎氏命名のシマクマタケラン

 

開花を確認したのは中央山ルート沿い。

昨年は6月初旬だったので、少し開花が早いかも。

 

シマクマタケラン開花確認(’23/6月初旬)

 

本種は、父島と母島に自生するが、

父島の自生地は衰退傾向にある。

自生がなくなってしまった場所を復数知っている。

 

生える環境としては、湿性の林内である。

乾燥傾向の強い父島では、

生育環境が合わなくなってきているのだろうか?

母島はどうであろうか?

 

ちなみに、父島の観光で利用できるルートでは、

2か所ほどしか自生地がない。

 

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

群落となって生えている様子

 

円錐花序の付け根の方から開花がはじまる

 

 

花と親指でサイズの比較

唇弁が親指と同じぐらい

 

花被片は6(萼片に相当の外花被3、花弁相当の内花被3)、

おしべ6,めしべ1

 

まず外花被3は花の基部に筒状になっている

内花被は白で3裂

 

大きい唇弁はおしべ2が唇弁の形になったもの

唇弁には赤い線が2本入っています

 

おしべは外3、内3で計6です

外の3のうち1は退化し、2は唇弁の脇に付属片となる

内の3のうち、2は唇弁に、

残る1つがおしべとして機能している

 

 

 

花を横から見たところ

おしべ1とめしべ1が上にのびる

 

おしべは外3のうち2は唇弁の脇に付属片となる

(1は退化)

 

 

 

 

 

見るには

 

父島では

中央山と千尋岩ルート沿いが見やすい場所。

 

千尋岩(ハートロック)コース

 

中央山園地ルート・・父島最高峰と地球の丸さを体験

 

他には観光ルート沿いの自生地はほぼない。

 

中央山は森歩きや景観ツアーで訪れる。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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