小笠原マルベリー

南島のみに自生、白花のキバナハマヒルガオ


 

概要

 

南島の外周部の一部で、

キバナハマヒルガオ(ヒルガオ科・広域分布種)が自生。

常緑のつる性多年草である。

キバナハマヒルガオ – Wikipedia

 

本種は、

小笠原でも南島でしか自生していないようである。

南島での分布は

北部の尾根筋だけでしかまだ見たことはない。

 

発見は古く、

1920年、1985年と研究者が見つけてはいるようだ。

ja (jst.go.jp)

 

キバナと和名がついていても、

花は白花。

 

大きな白花で漏斗型合弁花冠。

おしべ5、めしべ1が、

筒状部からわずかに外に出ている。

めしべの柱頭は2裂しているよう。

 

父島で見られる似たような白い花は、

ヨルガオ(トゲヨルガオ)。

ヨルガオ(トゲヨルガオ)花

 

 

 

 

和 名

 

 

キバナハマヒルガオは「黄花浜昼顔」と書く。

ハマヒルガオ – Wikipedia

 

黄花のハマヒルガオ(に似た植物)という意味。

 

白花なのに、キバナとは何ゆえか?

単なる誤解かか何かであろうか?

 

 

 

 

現地の様子

 

 

花は大柄な白花

 

漏斗型合弁花冠

 

 

おしべ5、めしべ1

 

めしべの柱頭は2裂している

 

葉の形は円心形

ややつやがある

肝属川の植物図鑑 用語の説明 (mlit.go.jp)

 

 

 

 

見るには

 

南島は観光ルートが限定されている。

 

そのため、

自生地の外周部北部は観光利用はできない。

 

残念ながら、見ることはできない。

 

南島自体はボートツアーで行くことができる。

外観を遠望だけなら、各種ツアーで遠望できる。

 

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られるいくつかのヒルガオ科植物の花

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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