小笠原マルベリー

東平にも生えているイワホウライシダ


 

 

概要

 

父島ではごくわずかしか自生しないと思われる

イワホウライシダ(シダ・イノモトソウ科・固有種)。

 

兄島の沢沿いでよく見られるイワホウライシダ

 

僕が知る自生地は初寝浦付近だけ。

この海岸に行くことはめったに行くことがない。

年に1回でも行けばいいぐらいの頻度。

 

そのため、

その自生地の最新情報も僕はもたない。

 

初寝浦歩道に生えるイワホウラシダ

 

ところが灯台下暗しで、

以外とよく行く場所に自生していた。

 

道沿いで

普段から目にする場所にあった。

ただ、認識していなかっただけである。

 

とはいえ、

父島の山中で自生地を見たのは初めてだ。

 

場所は東平の観察路沿い。

 

和名の通り、

岩のようなコンクリートの壁面に生えていた。

(場所は特定しない・

 上のヒントでわかる人はわかる)

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

かつて道路として使われていたころのなごりの

水路のコンクリート

 

 

同上壁面

よく見るとここに生えていた

 

葉の付き方は2回羽状

 

葉柄や中軸は黒色

 

羽片の形は扇円形で、

2-5の切れ込み(浅裂)がある

裂片の外縁部は微鋸歯がある

 

胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の辺縁に複数個つく

 

 

同上拡大

 

 

 

 

見るには

 

東平は林野庁の指定ルートのため、

入林パスが必要ルート。

観光の方はガイドさんと。

 

東平&初寝山(森歩き)

 

このルートは森歩きでよく歩く。

興味があればリクエストいただきたい。

紹介する。

 

森歩き

 

父島ではほとんど自生していないので、

本種を知らないガイドもいることだろう。

 

 

 

 

参考ブログ

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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