南島で多く見られるツルワダン
目次
概要
つる性の常緑多年草、
草丈20-30㎝程度のツルワダン(キク科・固有種)。
南島の各所で見られ、個体数も多いです。
黄色の小花(頭花)を通年に近いぐらい咲かせています。
本来の花期は3-5月ごろでしょうか?
頭花は舌状花(20ぐらい)のみです。
小笠原での分布は
父島、弟島、西島、母島などです。
しかし、父島ではほとんど見られません。
ノヤギの食害の影響が大きいようです。
以前は
宮之浜西・水ノ下、焼き場海岸などで見られました。
いまはもう消滅しています。
そのため父島での分布が分かりません。
和名
和名のツルワダン、「蔓海菜」と書きます。
ワダンの漢字、今回調べるまで知りませんでした。
(ただし、広辞苑では漢字表記はありませんでした)
実際の様子
ツルワダンは海岸性のつる植物。
つるとはいっても、さほど長くはないので、
見た目はあまりつる性に見えません。
頭花(頭状花)は黄色の舌状花のみです。
舌状花が15-20ぐらいはありそうです。
舌状花の数と同じだけ、
中央部の棒状のものがのびています。
めしべとおしべが一体になったものです。
先端部で、めしべの花柱が2分枝しています。
おしべは棒状の中間部についています。
見るには?
現時点では
父島で見るのはかなり難しいです。
(要調査)
南島では多数ありますが、
観光ルート沿いではほとんどありません。
ということで、
観光で、見るのがとても難しいです。
ただし、大神山公園内で、
植栽のものが見られる時もあります。
お祭り広場のおもてなし花壇やヒメツバキの谷付近などで。
母島にありますので、
そちらの観光ルートで見られれば幸いです。
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