夜明・湾岸道路一周での自生植物(2)シマモクセイ
目次
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物(2)
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、見られた順に紹介していきます。
(2)シマモクセイ
シマモクセイ(モクセイ科・広域分布種)。
島ではかつて、
ナタオレノキ(鉈折れの木)と呼ばれていました。
鉈が折れるくらい材がかたいということですね。
似たような意味合いの島名としては
アレキサンドル(アックス・ハンドル、斧の柄)があります。
これはシャリンバイのことです。このシーリズですぐに出てきます。
本種は高木ということですが、小笠原では中低木のイメージです。
やや乾いた乾性低木林でもよく見られます。
葉と果実
葉は対生で、葉先は尖っています。
果実は楕円形(縦1.5cmほど)で黒く熟れます。
ちなみに、
本種は雌雄異株なので、果実がつくのは雌株のみ。
花
雌雄異株なので、
雄花と雌花(両性花)で違いがあります。
雌雄の花ですが、花冠は白4裂、おしべ2、めしべ1です。
11月頃花期ですが、さわやかな芳香が漂います。
雌花(両性花)は、
めしべの柱頭がおしべの位置くらいまでのびています。
雄花は、めしべが退化して、おしべの位置までのびていません。
奥の方に見える程度です。
雌雄は、おしべよりめしべで比べるとわかりやすいかもしれません。
見比べてみてください。
モクセイ科自生種
なお、小笠原で自生のモクセイ科植物は本種とムニンネズミモチの2種です。
ムニンネズミモチも早めに登場します。
ツアーでは
本種は林内に限らず、山地の道沿いでも生えているので、
ほとんどのツアーで紹介できます。
雌雄の比較などは森歩きツアーで紹介できます。
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