「独活の大木」はウドのこと、ウドノキことではない、でも・・
目次
概要・和名
ウィキでは
「枝が軟らかく、役に立たないため、
ウドノキと名付けられたという」となっています。
(つまり「独活の大木」)
しかし、本来、「独活の大木」とは、
食用になるウドのことをさしています。
ウドノキは大木になる樹木ですが、
材がウドの茎のように役に立たないので、
ウドノキと呼ばれるようになったということですね。
ウドノキ(オシロイバナ科・広域分布種)は、
実際にかなり大木になります。
独活の大木という表現は
ウドノキのほうが合っているようにも思います。
こういう不名誉な和名は、差別用語と同じで、
今後、よりよい和名に変えていくのも必要かもしれません。
和名の由来とは裏腹に、
見た目はあまり印象になりにくい樹種です。
本種が属するオシロイバナ科には
小笠原でもよく見るブーゲンビレアもそうです。
また南島に自生するナハカノコソウも同じ科です。
これらとウドノキが同じ科とは想像もつきませんね。
実際の様子
樹皮はかなり白っぽいです。
葉はかなり大きめです。(モモタマナぐらいあります)
見るには?
父島では湿潤なエリアで自生しますが、
数が少なめで、ガイドするルート沿いにはわずかしかありません。
千尋岩ルートでは数本あるので、たまに紹介しています。
前の記事へ
次の記事へ