小笠原マルベリー

ムニンボウラン花


 

ムニンボウラン花

 

概要

 

樹上に着生しているムニンボウラン(ラン科・固有種)の花です。

今年は1つの株から3つ花をつけていました。

 

父島では個体数も少ないようで、

僕が知る限り、ガイドするルート沿いではここしかないです。

 

例年、6月頃、花をつけます。

花はとても小さく、花冠全体でも、指の先ぐらいしかありません。

 

肉眼で見ても、花のつくりはわかりにくいです。

 

花は淡緑色、

花のつくりは、

ずい柱1、花被片6(唇弁1、側花弁2、背萼片1、側萼片2)です。

丸い茶色部分が蕊柱(ずいちゅう)です。

ずい柱の両側が側花弁2、ずい柱の後ろ(中央)が背萼片1。

ずい柱下側平たいものが唇弁1、唇弁のさらに下の左右2つが側萼片。

 

蕊柱とは

おしべとめしべが合わさって一体になったものです。

 

 

 

 

全体の形

 

 

和名は「無人棒蘭」という通り、細い棒状の茎・葉がのびています。

葉の長さは20-30cmほどです。

 

茎と葉の区別がつきにくいですが、

不定根からのびているのが茎で、

そこから枝分かれしているのが葉ですね。

 

本種は樹上に不定根だけで着生しているので、

強い力がかかると取れてしまいそうです。

 

ここの個体は幸い、ずっと長持ちしています。

これからも、見続けられるといいのですが。

そして花もつけ続けて欲しいです。

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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