ムニンボウラン花
目次
ムニンボウラン花
概要
樹上に着生しているムニンボウラン(ラン科・固有種)の花です。
今年は1つの株から3つ花をつけていました。
父島では個体数も少ないようで、
僕が知る限り、ガイドするルート沿いではここしかないです。
例年、6月頃、花をつけます。
花はとても小さく、花冠全体でも、指の先ぐらいしかありません。
肉眼で見ても、花のつくりはわかりにくいです。
花は淡緑色、
花のつくりは、
ずい柱1、花被片6(唇弁1、側花弁2、背萼片1、側萼片2)です。
丸い茶色部分が蕊柱(ずいちゅう)です。
ずい柱の両側が側花弁2、ずい柱の後ろ(中央)が背萼片1。
ずい柱下側平たいものが唇弁1、唇弁のさらに下の左右2つが側萼片。
蕊柱とは
おしべとめしべが合わさって一体になったものです。
全体の形
和名は「無人棒蘭」という通り、細い棒状の茎・葉がのびています。
葉の長さは20-30cmほどです。
茎と葉の区別がつきにくいですが、
不定根からのびているのが茎で、
そこから枝分かれしているのが葉ですね。
本種は樹上に不定根だけで着生しているので、
強い力がかかると取れてしまいそうです。
ここの個体は幸い、ずっと長持ちしています。
これからも、見続けられるといいのですが。
そして花もつけ続けて欲しいです。
前の記事へ
次の記事へ